コウシたちがいつも練習しているスロープ前の海面で
レーザーに乗っているとスロープの方から大きな声がした。
コウシがケガしたぁーー!
慌ててヨットを回して着艇すると、
マリーナに来ていたジュニアの保護者、大学生が
コウシの周りに集まっている。
コウシのヒザから血が流れている。
いっしょに遊んでいた子供たちから話を聞くと
コウシはスロープで転んだらしい
スロープに付いている牡蠣殻で切ったのだろう。
コウシのヒザはザクロのように切れていて
グチャグチャになっているように見えた。
大声で泣いているコウシに
たいしたことない。すぐに治る
と声をかけた。
消毒薬で消毒して傷口にガーゼをあてた。
私も子供の頃、転んで何度もヒザをケガしたこと
があるが、こんなにひどい傷口を見るのは初めてだった。
当番医を探し、病院に運んだ。
痛かったやろ
先生はコウシに話しかけながら傷口に麻酔の注射を打つ
麻酔は効くのか心配なほどひどい傷だった。
注射のあと歯ブラシみたいなもので
傷口をゴシゴシと消毒している。
コウシは大声で泣いている。
麻酔は効いているのか!?
消毒の後、先生が複雑に切れた傷を器用に縫っていく。
この先生、名医や!
先生の鮮やかな手つきを見て
傷口はキレイに治ると思った。
これまでケガをする心配などあまりしていなかったが
コウシがケガをしてから子供を追う目が
敏感になった。
オラァーー
スロープを走るなぁーー!
今日もマリーナに怒声が響く。
2024年度「B&G和歌浦海洋クラブ」(和歌山ジュニアヨットクラブ)クラブ員募集
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小学生・中学生のみんな
海に遊びに来ませんか「B&G和歌浦海洋クラブ」(和歌山ジュニアヨットクラブ)は、セーリングに興味のある子供とその家族を対象として、ヨットに親しむ場、セーリング技術習得の場、セーリングを通じて海で安全とシーマンシップを学ぶ場を提供することにより、生涯スポーツとしてのセーリングスポーツ普及を...
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