
ディンギーの艇庫は
臨海公園の一角にある。
臨海公園には
海水浴場、多目的広場、
クルーザーヤード、釣り公園
、ディンギーヤードがあり
その他に公園協会の職員がいる
管理棟がある。
休日ともなれば
釣り公園、多目的広場は子供連れ家族で
にぎわう。
ディンギーヤードは多目的広場の道路を挟んだ
北側にある。
ディンギーヤードの周りには
背丈ほどある垣根が張り巡らせてあり
頑丈そうな入口の門には、
「関係者以外立入禁止」の看板が掲げてあって
なんとも近寄りがたい雰囲気だ。
夏も終わりに近づいたある日
男の子を連れた夫婦がやってきた。
子供はコウシと同じくらいだろうか。
「ヨットに乗ってみたいんですけど」
乗りたいのは子供ではなく親のほうだった。
早速、来るものは拒まずのT君の父が
レーザー(1人乗りの大人用の艇)の艤装を
してあげ、私が初めてきたときのように
丁寧に説明している。
一通り説明が終わると
まず、父親が挑戦した。
まぁ初めてだから
あんなもんだろう・・・・ うん? おぉ!
私が最初乗ったときより かなり上手だ。
初めてなのに右に行ったり左に行ったりしている。
次は奥さんの番だ。
ディンギーはひっくり返ってぬれたりするので
女性の場合、躊躇しそうなのだが・・
うん? 父親よりもウマイ!
なんて初心者だ!
陸に上がって話しを聞くと
男の子の名前はダイチといい
コウシと同じ小学2年生だった。
私も乗りたいから
ダイチをジュニアヨットクラブに入会させます。
えぇーーーッ
コウシと同じじゃん
かくしてダイチは
コウシと同じように
自分の意思に関係なく
ジュニアヨットクラブに入会することになった。
コウシ小学2年生の夏
2004年8月28日土曜日
ダイチ登場
2004年6月10日木曜日
エビとウニ

保育園の頃
コウシとコウシの友達を連れて
大きな池のある公園に遊びに行った。
コウシと友達は池に流れこんでいる
小さな小川でメダカを取って
遊んでいるようだ。
私は木陰で休んでいた。
コウシの友達が 
「おじちゃん、コウシくんエビ食べたよ」
「ゲエェーーッ」
コウシの手にはエビの頭が残っている。
「お前、エビ食ったんか?」
「うん」
「おいしかった?」
「ふつう」
こんな汚れた川のエビを生で食うなんて・・
もちろんコウシにはちゃんと3食、食べさせている。
怒る気にもなれず
川のエビはもう絶対食うな!
川のエビにはバイキンがいるからな!
この後タイミングよく、ぎょうちゅう検査があり
コウシは陽性で御用。
家族全員、虫下しを飲んだ。
コウシはヨットをはじめてからも海の生き物を見たら
「コレ 食べれる?」
と聞くことがある。
「食える」と言ったらなんでも食いそうだ。
マリーナのスロープには牡蠣や藻が付いていて
カニやウニなど小さな生き物がたくさんいる。
コウシとT君はよくウニを取ってきて食べている。
身がたくさん入っているウニの見分け方が
わかるだとか、スロープ左側にいるウニの
ほうがおいしいだとか・・
聞いていると子供同士でわけのわからん
会話をしている。
ヨットでもしなければ
毎週、こんなに自然に親しむような
ことはできないだろう。
2004年4月3日土曜日
ヨットの練習って

マリーナのディンギーヤードを
利用して いるのはジュニアの
他に 高校生のヨット部、大学生のヨット部
それと社会人のディンギー愛好家である。
艇庫のジュニアヨットクラブのテリトリーは
むかって一番右側のシャッターの奥にある。
コウシが入会したとき、 小学生はコウシの他に 2学年上のT君しかいなかった。
子供たちが乗るOPは 大人が乗るヨットに 比べ
艤装は簡単なのだが初心者の私は、覚えが悪く
見かねたT君の父親がコウシの船の準備まで してくれる。
T君の父親の世話はT君、コウシの世話に とどまらない。
中学生、高校生の世話も・・
ビックリするくらいよく動く。
頭が下がる。
私も早くいろんなことを覚えて手際よくできるようになりたい。
艤装が終わると子供たちは
自分で船台を押してスロープへ向かう。
腰まで海に浸かり
ラダーとセンターボードをセットして
先輩の中学生に手伝ってもらって出艇していく。
子供たちの出艇を見届けてから私たちもゴムボートに乗りこみ
スロープ前の海面で練習をはじめる。
右に行ったり、左に行ったり
「タックの仕方はそうじゃないやろぉ!」
コーチの声が響く
狭い範囲の中で行ったり来たりして練習するのは
私が持っているヨットのイメージとずいぶん違った。
ヨットで旅がしたいクルージング志向の私は
ヨットを練習するということは
将来、大きなヨットに乗って遠くにいくために
ヨットの操船技術を学ぶものだと思っていた。
これからしばらくして
私とコウシはヨット競技のおもしろさを
少しずつ知ることになる。
2004年3月7日日曜日
ヨットの朝
練習のある日
コウシは7時におきてくる。
早起きは練習のためではなく
7時からロボット戦隊シリーズを
見るためだ。
7時半くらいに家を出て
近くのスーパーで飲み物と弁当を買う。
以前はコンビニで買っていたのだが・・
弁当は内容、値段ともあまり変わらないが
お茶は コンビニの半額で買える。 
オマケにスーパーは氷が無料でもらえる。
かなりお得だ。
それに、そこのスーパーのオッチャンと交わす
朝の挨拶が心地いい。
車で15分くらい走ってマリーナ に到着。
「こんなに早くきてもディンギーヤードのカギが無いやん」
とボヤかれる。
私はギリギリが苦手で好きなことであれば予定の時間より
かなり早めに行動する。
コウシにとっては迷惑な話だ。
8時になってマリーナのスタッフが出勤し
ようやくカギを受け取ることができる。
コウシは少し前まで
私がコウシの知らない人と話していると
私の陰にかくれるような子供だった。
人に慣れるように、人と話す機会を
ワザとコウシに与えてきた。
ディンギーヤードのカギの受け取りも
コウシの役目だ。
「オレ走っていくわ!」
カギをマリーナの職員から受け取ったコウシは
100m離れたディンギーヤードまで走る。
コウシが門のカギを開けて
艇庫のシャッターを私が開ける。
皆が来るまで自転車やスケボーを引っ張り出して
元気に遊んでいる。
コウシは走ること、ボール遊びが大好きだ。
この頃、ヨットに乗ってもあまり楽しそうに
していなかったので親のわがままで
コウシにヨットをさせていていいものかと
よく思った。
コウシ もうすぐ小学2年生
2003年12月23日火曜日
コウシのヨット

ジュニアヨットクラブに入会すると
練習の時にはクラブ所有のヨットを
貸してもらえる。
コウシが乗っているヨットはOP級
(オプティスミト)といってヨットを始めた
子供が最初に乗る入門艇だ。
OP級は小学生1年生から中学3年まで
乗ることができる。
中学3年生までOP級に乗っていた子供
達の中には高校生になって上級者向け
の艇に乗り換え、上級生を押しのけて
いきなり高校1年生から県代表選手として
国体に出場する子供もいると聞く。
入門艇であるがディンギーヨットの基本
から上級で必要とされる技術、知識を
マスターするにはもってこいの船だ。
OPは大きくわけて
1.ヨット本体(船)
2.マスト(船から垂直に立つ鉄の棒、セイルの縦の部分が付く)
3.ブーム(マスト下方に垂直に付く、セイルの下の部分が付く)
4.スプリットポール(セイルの頂点を支えるためにマストに斜めに付く金属の棒)
5.セイル(帆)
6.センターボード(ヨットの底から海中に飛び出した長い板)
7.ラダー(船の進む方向を変えるために舵の役目をする板 船の後尾についている)
8.ティラー(ラダーに付いている棒 これを押したり引いたりしてラダーを動かす)
9.エアバッグ(ヨットの前方両方と後方についている浮き袋 これで沈しても沈まない)
10.メインシート
(ブームに付いているロープ これを引いたり出したりしてセイルを動かしてセイルが
一番よく風を受けるようにセイルを調節する)
2003年11月21日金曜日
冬のヨット

2003冬
秋も深まり少しづつ寒くなってきた。
冬のヨットはつらい。
練習の時に着る防寒用のスーツを探して
みるが一年生のコウシに合うようなサイズ 
はなかなか見つからない。
最近、ようやく一人で乗れるようになった。
でも、少しでも強い風が吹けば泣き叫ぶ。
コウシの格好は
クツはネオプレーンで出来た底がゴムの
ディンギーシューズ。
パンツを脱いで
クラブから借りた子供用のウェットスーツを
一枚。足はひざまで。手はヒジまで。
その上にナイロンのジャンバー。
親が見ても寒そうだ。
頭にはヘルメット
ヨットが方向を変えるときにマストに垂直に
付いている金属でできた棒(ブーム)がコウ
シのアタマを襲う。頭を直撃すると大人でも
意識が遠のくくらい痛い。
初心者にヘルメットは必需品だ。
2003年11月3日月曜日
マイナーなヨット
他の子供が休みでコウシ一人の絵
ヨットは楽しいかと聞くと
うーん。わからん 。
今は同じクラブにいる小学生のおにいちゃ
中学生が1名
小学生がコウシを含めて2名
最初にクラブに入会する前に少ないとは聞いて
いたがこれほど少ないとは思わなかった。
やっぱりヨットはマイナーなんだろう・・
世間では卓球少女の福原愛選手の活躍で
卓球をはじめる子供が多いと聞く。
日本人って、何かがメディアで取り上げられる
と、すぐそっちになびく
大人でもヒマをもてあましていると
楽しいことないだろうかぁ
自分は何に向いているんだろう
と考えたりする。
でも大人は経験から
何かと出会って、もしそれをはじめたとしても
続くかどうか、おおよその検討はつく。
でも大人もメディアと流行に流されてるような気がする。
まぁどうでもいい。
コウシには「ヨットやってます」って言わせてみたい。
ヨットはマイナーかもしれないけど
なんかカッコイイ
2003年9月1日月曜日
ジュニアヨットクラブ

2003秋
コウシ小学1年
ジュニアヨットクラブに入会することになった。
ヨットが何なのか、今からどこに連れていかれるかも
わからないコウシを連れてマリーナに向かう。
もちろん私もヨットが風で走ることぐらいしか知らない。
ハイ。乗ってみようか!
エっもう乗るんですか?
ディンギーヨットの簡単な説明の後
いきなり乗ることになった。
コウシは中学生の女の子が乗せてくれることになった。
お父さんも乗ってみましょうか?
エッ私も!
コウシは中学生といっしょに乗っていて船の前(バウ)の方にコンパクトに収まっている。
下を向いて動かないので小さな荷物を乗せているようにも見える。
楽しそうには見えない。
その間、私が乗るヨットの準備(艤装)が完了して
私も海にでた。
岸から離れたかなと思ったらいきなり沈没(沈)
コウシと私の先行き不安なヨットへの挑戦がはじまった。
2003年8月22日金曜日
2003年8月20日水曜日
ヨットとの出会い
2003夏
ヨットだ!
ヨットをやろう!
でもどうやったらヨットに乗れるようになるんやろう?
ヨットに乗っている人と知り合いになろう!
そう思った週末から、マリーナ通いがはじまった。
サングラスをかけた怖そうなオッチャンがヨットの整備をしていた。
思い切って声をかけた。
「船見せてもらえませんか!」
「おぉ エエぞ!」
話を聞くと、その大きなヨットは最近ではめずらしい木造船だった。
「走ってみるか?」
「マジすか!」
勇気をふりしぼって声をかけて良かった。
「どや?」
波を切る音だけの世界。最高だった。
思っていたよりもヨットは早かった。
どんどん岸が遠ざかっていく。
やっぱ コレや!
子供がおるならヨットを習わせるとエエよ。
そしたらアンタもいっしょに覚えられる。
オッチャンの一言でコウシのヨットクラブ入りが決定した瞬間だった。
2003年8月6日水曜日
夢
2003夏
38才
最近よくホームページで豪華クルーザーや豪華ヨットを検索するようになった。
このままいけば間違いなく、しがないサラリーマンで人生を終える。
非日常な世界を求めてネットサーフィン
そんな時、日本一周、九州一周をするヨットのページを見つけた!
ヨットを手に入れるまでの話、ヨットを乗れるように整備する話、
航海での人との出会いの話。
会社の代表を引退したお金持ちに混ざって、現役を引退したサラリーマン
もいる。
コレヤ!オレがやりたかったのはコレヤ!
現役を引退して中古ヨットを購入して、気の合う仲間や家族と旅を
する。ヨットは風で走るから燃料はあまりいらない。
急がない旅。航海して寄港した港で温泉に入ったり、人とふれあって過ごす。
天気が悪けりゃ何日も滞在して、他の楽しみを探す。
航海しない時は、ヨットを整備したりヨットをねぐらにしてマリーナの仲間
たちと過ごす。
うーーん 最高じゃん
2003年7月6日日曜日
釣りのこと

38才、あと10年ちょいで50になる。
最近、正月が来るのが早い。
仕事、趣味。なんとなく刺激が少なくなってきた。
25才の頃に磯釣りをはじめ、はまった。
年間釣行日数80日余り・・多くの仲間と知り合いができた。
30才の時、恩師の世話で小さなメーカー2社が私のスポンサーになってくれた。
それから31で結婚し、子供が生まれると思うように釣りに行けなくなった。
私の趣味への考え方は
1.人に左右されずに楽しめるものであること
2.目標があること。
3.週末の楽しみであること。
月に1回しかできないようなものでは趣味とは言い難い。
人の都合を気にしなくても自分でできるような趣味を持っていたい。
50才まであと10数年。
無駄に過ごすことはできない。
何か目標を見つけて挑戦してきたい。

