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2006年6月18日日曜日

鹿児島合宿

20060617~20060618



















宇土カップの時にお世話になった
鹿児島ジュニアの保護者の方に
「子供がたくさんいると喜んで
練習するのにねぇ」とボヤいたところ

いっしょに練習しましょう

と嬉しいお言葉をいただき
ずうずうしく鹿児島ジュニアの練習に
参加させていただくことになった。

ダイチ父の仕事が終わるのを待って
宮崎を出発。
今回は艇もお借りできるということで
荷物も少なく、車は一台で済むし
貧乏サラリーマンにとってうれしい
遠征になった。

ダイチ父の安全運転で午前1時すぎに
平川マリーナに到着。
小雨の降る中、テントを張って
テントの中に荷物を運び、後部座席で
寝ていたダイチとコウシを起こして
テントにもぐりこむ。
ダイチ父とビールを飲んでいるとテントに
激しい雨が打ちつけはじめた。

梅雨にはいっているので雨は覚悟して
いたが雨の中、練習する子供の姿を
思い浮かべるとしのびない。

翌朝、車の音で目が覚めた。
テントを出るとスロープ付近に数台の
車が停まっていて、漁師と思われる数人の
男の人が雨の中、魚の選別をしている。
これは平川マリーナの毎朝の風景なのだろうか。
しばらくすると空から鳶が降りてきて
スロープに捨てられた魚をついばんでいた。

午前9時になり鹿児島ジュニア中学生のリュウ君が
やってきてダイチとコウシとサッカーをして遊んでくれた。
その後、ポツポツと集まりはじめ、10時くらいには
練習に参加 する全員が揃った。

鹿児島ジュニアの保護者、コーチに挨拶をして
大人は雑談、子供たちはすぐに打ち解けて
皆でボールを蹴りあっている。

雨はさほど強くないが、風がまったく無い。
風待ちの時間が過ぎ、やがてお昼になり
中学生のリュウくんが中心になって子供たちの
食事用のテーブルを並べる。
しばらく子供たちは自分のカップラーメンを
おとなしく食べていたが自分のを食べてしまうと
食べるのが遅い子供にちょっかいを
だしはじめた。
スープだけ残ったカップラーメンにソース焼きそばの
麺を入れたり、他のスープを混ぜたり、
しまいにはファンタジュースを入れたり
して食っている。
恐ろしい味がするのは間違いない。

 オレにも食わせろぉ

皆でファンタ麺を回し食いしている。
世界中がゴキブリだけの世界になっても
生き残っていけそうなくらいたくましい。
食事が終わると上級生が中心になって皆が食べ散らかした
テーブルの上を拭いてテーブルを片付けた。

午後2時くらいになってやっと風がそよそよと
ふきはじめた。

食事の時もそうだったが
鹿児島の子供たちは下級生の面倒をよくみる。
高学年の子供たちが低学年の出艇を手伝う。
コウシとダイチの面倒も見てくれる。

出艇したものの良い風は吹かず微風の中、
スタート練習から上マーク、アウターの回航練習が
はじまった。鹿児島の子供たちほとんどが
Aクラスなので結果は予想していたが
これほどスピードが違うとは思っていなかった。
コウシは鹿児島の子供たちについていけない。
いいスタートを切っても上マーク付近では
かなりの差をつけられダイチとビリ争いをしている。
コース取りよりも弱い風での走らせ方を
わかっていない。
時間の許す限り回航練習を何本も
やったがダイチが1本だけ1位を
とっただけでコウシには全くいいところ
が見られなかった。

これからAでレースに参加していくのだが
この先、今以上に早くなれるんやろうかとさえ
思ってしまった。

1日目の練習に参加したのは
去年からAクラスで頑張っている
コウシと同級生のシオちゃん。
まだ小学2年生なのに体が大きく技量も
Bのトップクラスであろうカイト。
下級生の面倒を良くみてくれる
中学生のリュウとダイチとケイスケ。
コウシにいろいろ教えてくれる
5年生のタクミ。

タクミには格別の印象がある。
去年の別府のクリスマス合宿で
スキッパーズミーティングに遅れオヤジに
怒られていた。
涙目になり叱られている姿が印象的だった。

タクミ父:コウシを殴ったらイカンですよぉ

コウシ父:エッ さっきカイトを殴ってませんでしたっけ?

どこの親も自分の子供にはキビシイ
私も親からムチを受けて育った世代だ。
言うことを聞かないとオヤジから殴られた。
自分の親がじいちゃんになり、
自分が親になり世の中も
自分が子供の頃とずいぶん変わったが
親が自分に接したたように
子供に接していきたいと思う。

練習が終わり鹿児島の子供たちとトンカツを食べて
中山温泉に入り宿に帰った。
ダイチとコウシはまだ元気が余っているみたいで
相撲を取っている。

 お前らそんなに元気やったら練習もっとがんばらんかぁ!

翌朝、コウシがダイチの父に叱られていた。
どうやらコウシがダイチの父に暴言を吐いたらしい
ダイチの父はダイチにもコウシにもキビシイ。
もちろん私もダイチを叱る。
自分の子供だから見過ごしそうなことを
他の親が叱ってくれるのは本当にありがたいことだ。
自分のオヤジだけが怖いんじゃない。
ダイチのオヤジも自分のオヤジと思え!

2日目もウチの2人はいいとこ無しだったが
鹿児島の子供たちと仲良くなる目的は
十分に達成されたようだった。

鹿児島の皆さんと別れの挨拶をして
国道に出る信号機で車が停車したら
艇庫からタクミが走ってきた。
何か忘れ物でもしたのかなと思ったら
タクミは信号のボタンをわざわざ押しに
来てくれたのだった。
なんでそんなに気が利くん?


















コウシとダイチのクラブ交流ははじまったばかり。
これから他のクラブの方々にお世話に
なったりご迷惑をかけたりすることが
いっぱいあるだろう。
なんてったってダイチとコウシはもちろん
私たち親も右も左もわからない
ズブのド素人。
皆さんしばらくの間、笑って許してください。
その代わり私たちは皆さんに
お世話になったことや学んだことを
新しくヨットをはじめたOP親子に
ちゃんと伝えていきますから。 斬り!